IT翻訳で食っていく

現役のIT翻訳者がTOEICや翻訳について書くブログ

AI通訳機が通訳者から完全に仕事を奪えない3つの理由!

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こんにちはネコ1000パーセントです。

 

今年で通訳・翻訳者として6年目に突入しました。

 

近年、 Google 翻訳やAI 通訳機など AI 技術が凄まじい速度で 進歩しています。

 

正直に言います。AI翻訳・通訳機の進化は恐ろしいです・・・。怖いです。

 

ただ、私よりも、外資系などで英語を使って仕事をしてきて、10年以上の社会経験を積み今の仕事に物足りなさを感じている30代の方。

 

英語は武器だけど、通訳・翻訳者として「英語」で食べていくには足踏みをしている方は、

 

「これから通訳・翻訳の勉強をしても、通訳・翻訳者として十分な力が付く頃には、AIに仕事を取られてしまうのでは?」

 

と悩んでいるかもしれません。

 

事実、AI通訳機「ポケトーク」は、即時に通訳し 、70以上の言語に対応しているのでこれからAI通訳機が活躍する場は増えていくと思います。

しかし、それはあくまで 日常会話や単純なビジネス会話 においての話だと思います。

(そうであってくれという強く願っています。)

やはり 重要な会議などの通訳は、これからも人間が 活躍していく 機会が多いと思います。

その理由を3つご紹介します。

【理由1】AI 通訳機は人間の「感情」まで訳せない

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ビジネスの現場では交渉だけでなく、謝罪の場面や、熱意を込めた商品やサービスのプレゼンなど、感情に訴える場面での通訳が必要です。

 

そんな時は、話者の「感情」、つまり「申し訳ない」とか「この商品やサービスを是非使って欲しい、もっと深く知ってほしい」という強い気持ちを込めて、通訳して聞き手に伝えなければいけません。

単に言語を英語から日本語に置き換えるだけなら、もしかしたら AI 通訳機でもいいかもしれません。

 

しかし、やはりビジネスの場は人間と人間とのコミュニケーションですので、話者の感情を無視は出来ません。

 

今のところ、人間の「感情」はAI通訳機では 対応できません。

 

30年、50年、100年と時間が経つうちに AI 技術は更に進化を遂げ、もしかしたら「感情」まで伝えることができるようになる日が来るかもしれません。

「感情」まで通訳できるAI通訳機が開発されたら、その通訳機を是非使ってみたいものです。 

【理由2】AI 通訳機には「専門用語」「略語」「会議の流れ」には対応できない

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私がこれまで就業してきた企業や現場では、 必ず多くの「専門用語」「略語」が使われていました。

 

特に「略語」は 社内の人間でないと理解できないものばかりでした。

AI 通訳機の利点の1つは「データを蓄積していく」機能を備えていることだと思います。

 

そのため、一度使った「専門用語」や「略語」は 時間を重ねていくにつれて機械が自動学習し、適格な訳出が可能になるかもしれません。

 

しかし、その「専門用語」や「略語」をAI通訳機が克服しても、「会議の流れ」の中で適格に訳せるかとなると、難しいと思います。

 

なぜかと言うと、「全ての人が必ずしも文頭から文末まで綺麗な文構造で話す」とは限らないからです。

また、以下のようなケースが多々発生します。

 

  • 話題が頻繁に変わる
  • 話者以外の人が話しに割って入ってくる
  • 話者が最後まで言い切らない (例: 私はXXXだと思いますが・・・。)
  • 会議の流れを切らないために言葉を省いて話す

 

AI通訳機では認識できない構成や文脈の発言をします。


それにより、AI通訳機が誤訳して、会議の流れが止まってしまい、時にはAI通訳機の使用をやめようとなってしまう気がします。

しかし人間の通訳者であれば、たとえ誤訳してしまったとしても、話者に再確認してから訂正できます。

そして、会議出席者と上手くコミュニケーションをとり、会議が円滑に進みかつビジネスに悪影響を与えないように対応できます。

このような対応はどう頑張っても AI 通訳機にはできないと思います。

 

【理由3】人と人をつなぐのは人(通訳者)である

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3点目はやはり「人と人とをつなぐのは人(通訳者)」である

これは2点目と重複するところはありますが、通訳の必要な場面は、重要な会議だけではありません。

 

例えば会食中や移動中の車の中でのカジュアルな話をする際、ジョークを言ったりする際にも求められます。

 

実は重要な会議よりもこの砕けたコミュニケーションの方が、後々ビジネスとして成果を上げる上で重要な場合があります。

なぜならビジネスはあくまで人と人がコミュニケーションをとり、お互いに協力して、利益を生み出すことだからです。

最初はまったく信頼関係がなかったビジネスパートナーであっても、何回か交渉や会食をしていくうちに絆が出来ます。

 

その後、良好な関係を構築でき、最終的にお互いが Win Win な関係になれるような着地点を目指すのがビジネスの目的ですね。

ただビジネス上で一番求められるものはお互いの信頼関係だと思います。

 

そこには「この人だから、これは実行してあげよう」とか「この人が言うのだから、ここまでは値段を下げよう」と考えるものです。


これは通訳でも同じです。


 企業の中には「この通訳さんにお願いしたい。」「この通訳さんだからこのビジネスはうまくいった。」という場面がお客さんと交流をしていくうちに出てきます。

それこそがビジネス面における信頼関係であり、AI 通訳機では 成し得ない事柄の1つだと思います。

 

 まとめ

ここまでいかがでしたでしょうか?
テクノロジーは加速的に進化し続けていますが 人間でないとできないビジネスというのもあります

通訳は上記で述べた3つの理由により、 AI 通訳機によって大きく変わることは 完全に置き換わることはないと思います

 

これから通訳を目指される方は、「AI 通訳機に置き換わってしまうのではないか?」と心配しないで下さい。

それよりも一日も早く通訳者としてデビューできるよう行動していくことが、近道だと思います。

この記事が少しでも お役に立てれば幸いです。

30代から通翻訳者になるなら、迷わず需要のある分野を選べ!

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こんにちは。ねこ1000パーセントです。

半年以上ブログを更新していませんでしたが、もう一度やってみようという気持ちになったので、書いてみます。


英語が好きで、多くの時間とお金を費やしてきた方も多いのではないでしょうか?

 

英語をたくさん勉強して TOEIC 900点を取ったり英検1級に合格して高い英語力を身に付けた方や、そこを目指している方々もいらっしゃると思います。

ただ、その目標を達成した後はどうでしょう?

一般的にはTOEIC900点や英検1級よりもレベルの高い英語の試験ってなかなか無いですよね。

 

そうすると、目標を失ってしまいこの先どうしよう?ってなりそうですね。

せっかく大学で英語を専攻したり、留学してそれだけ高い英語力を身につけたのですから、是非それを活かしてお金を稼いでみてはいかがでしょうか?


そこまで英語を勉強できるというのは 、「英語は好き」だからだと思います。


英語で食べていくというと、やっぱり通訳・翻訳を考える考え付くのではないでしょうか?

ただ、通訳・翻訳は不安定な仕事です。

 

実際に通訳翻訳の学校に通いはじめて、半年、1年と時間が経ってくると徐々に基礎力が付いてきます。

 

そうすると、「どの分野に特化した通訳者または翻訳者になろうか?」という考えが出てくることでしょう。


そこで今回は自分の専門の分野を選ぶにはどうしたら良いかをご紹介します。

 

通訳・翻訳は興味が無くても「需要のある分野」を選ぶ

あたり前の話ですが、通訳・翻訳の需要がある分野でないと仕事はありません。


今後、需要のありそうな分野としては「 再生エネルギー」、「環境」、「IT」、「IR」など多岐に渡ります。

そんな中 、自分がこれまでトライしたことがない分野に進んでみてはいかがでしょうか?

知見を広げ、経験を積み、人脈を作ることが重要です。


どのような仕事でも経験者が優遇されるのは当然ですが、誰も最初から経験者ではありません。

探してみると「未経験者 OK」や「未経験でも意欲的取り組める人を求む」などのコメントが書いている求人も目にします。

ITプロジェクトの通訳・翻訳者としての体験談

私はIT 業界を専門として通訳・翻訳者として働いてきましたが、最初から ITに興味があったわけではありません。

この業界に入る前は IT は難しそうなイメージがありました。

今でも分からないことは次々に出てきますが、その度に新しいことを学ぶことができ、知識が増え、経験が積み上がっていくのを感じると嬉しくなり、やりがいを感じます。


まず、派遣社員として メジャーな IT システムを扱うITプロジェクトでの翻訳からスタートしました。

多くの企業がこのシステムを取り入れています。

特に大企業はではかなりの割合で使用されているので、ここでの経験が、その後に IT プロジェクトを渡り歩いていく上で大きな強みにとなりました。

 

しかし、初めて IT 業界に足を踏み込んだ時は、これが自分の「強み」になるなんて1ミリも思いませんでした。

それでも「継続は力なり」で、繰返し IT システムや関連の仕事をこなして学んでいくことで、自分の武器の1つになりました。

現在では 「あなたの得意分野は何ですか?」と聞かれたら 「IT 分野の〇〇システムです」と迷わず答えられます。


皆さんも自分がまったく経験のない分野であっても、需要のあるところからスタートしてみるのは決して悪くないと思います。

2年後、5年後、10年後には自分の得意分野の1つになり、その分野の仕事がであれば安心して受けることができるようになると思います。

通訳・翻訳こそ「好きな分野」を選ぶ

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上にも書きましたが、 いくら自分が好きな分野があったとしても「市場の需要」がなければ仕事はできません。


だからといって「自分の好きな分野」でないところから入ると、やはり忍耐強さが求められます。

そのため、忍耐力に自信がない人や苦手な人は 、100%でなくても自分の好きなことが 少しでも入っている分野、10%でも20%でもいいので自分が興味を持てる分野を選んでみて下さい。

 

少しでも好きな要素が入っていると、より興味がわき、積極的に知識を深めていくことが 通訳・翻訳者として食べていけるようになる近道だと思います。

 

例えば スポーツに興味があるとします。

私の場合は「サッカー」にはとても興味がありますが、「野球」にはあまり興味があまりません。

 

しかし、「スポーツ」という1つの枠組みで考えて通訳・翻訳の仕事を探してみたことがあります。

 

そうすると、あるプロ野球チームが外国人選手に対しての通訳・翻訳者を求めていました。


その時は私の興味のある「サッカー」ではなかったため、応募はしませんでしたが、今思うと同じ「スポーツ」というフィールドでみれば、 興味を持てる可能性は大いにあったと思います。

 

やり始めてみると自分が知らなかった世界が実は自分の興味を持てる分野であると気づくことも多くあるのです。

話は少しそれてしまいましたが、少しでも興味を持てる分野でしたら、トライしてみることをお勧めします。

 

仮に野球の通訳者として働いたとします。

そうすると、そこから「野球の専門知識」だけではなく、「どういった場面で通訳が必要なのか」「翻訳が必要なのか」、「どういう風に訳すといいのか」を学べます。

 

それだけでなく、スポーツ業界でのコネクションもできます。

例えば、野球界での通訳経験があるとします。

そうすると、サッカー界の通訳・翻訳の需要が出てきた時に、「スポーツ界での通訳経験」が大きなアピールになります。

 

もちろん「サッカー界での通訳の経験があります」とは言えません。

しかし、プロのスポーツ選手は分野を超えて交流していることが多々あります。

〇〇というプロ野球チームのA選手と〇〇というサッカーチームの B 選手は実は同じ高校卒業していて、今でも食事をする仲だとします。

 

そして、そのサッカーチームに外国人選手が来るのでそこで通訳を必要としているから「もしよかったら君やってみないか?」ということがあるかもしれません。

これは私の体験ではなく可能性についての話です。

通訳・翻訳業界は実力が物を言う世界なので、お客さんから信頼を獲得することが何よりも大切です。

信頼を得られれば、そのお客さんが別のお客さんを呼び込んでくれます。

そして、仕事を得ることができるというのは 度々ある ケースです。

そのため100%自分が興味を持っていなかったとしても、少しでもかすっているのであれば その分野にトライしてみるのもアリだと思います。

通訳・翻訳の分野に悩まず、まずは流れに身を任せてみる

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「流れに身を任せる」とは、自分が興味を持っている分野ではぜんぜん仕事がなく、通訳・翻訳者としてどうキャリアを形成していけばいいか迷っている場合に、考えすぎず需要がある仕事をまずは受けてみることです。

やる前から分野を絞り過ぎずに、色々な仕事を受けながら、「自分にはこれが向いている。」

「これだったら続けられる」または「これだったらもうちょっとを深掘りしてみたい」と思える分野が出てくると思います。

それが出てきてから自分の専門性を追求していくのも一つの方法です。

流れに身を任せてみる」というのは自分の意思がないまた優柔不断だと取られるかもしれませんが、それでもいいと思います。

ましてや社会経験の少ない若者であったり学生が今後通訳翻訳で食べていきたいと思った時に、最初から 分野を絞ることができる場合の方が少ないと思います。

ですので まずは 自分が本当にやりたくないと思っているものであっても まずは挑戦してみるのもいいと思います。

まとめ

いかがでしたかいかがでしたでしょうか?

今回は通訳・翻訳者の専門分野を絞っていくかに焦点を当てて書いてみました。

その選択肢としては

1 需要のある仕事を選ぶ

2 自分の興味のある分野を選ぶ

3 流れに身をまかせてみる

です。

 

通訳・翻訳者は自分が得意でないことであっても仕事につながる可能性が多々あるので、まずは色々と挑戦してみることをお勧めします。

今、「こんな仕事してて本当に通訳・翻訳者になれるのかな?」と疑心暗鬼になっているあなた。

 

何がどこでどう生きてくるか本当に分かりません。 

私は通訳・翻訳者になる前に、貿易の仕事をしてました。

貿易部ではまったく興味の無かった SAPというITシステムを使って、製品情報を入力する業務もしていました。

その数年後に、そのSAPのことを多少なりとも知っていたため、SAP関連の IT プロジェクトから通訳・翻訳者としてのキャリアをスタートできました。

まさに、「興味は無いけど需要がある分野」を選んだからだと思っています。

30代で翻訳未経験から翻訳者としてデビューする方法を解説

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こんにちは。ネコ1000%です。

IT業界で翻訳者を始めて約5年になります。

 

帰国子女でもなく、海外留学の経験もないけど、これまで英語が好きでずっと勉強してきた方。

そんな方が30代に入り、「これからは好きな英語で食べていきたい」と思っていませんか?そんな時「翻訳」も1つの選択肢です。

以下のような疑問があるのではないでしょうか。
「これまで英語が好きで勉強してきて、TOEIC 800、900点は持っている。
でも、どうやって翻訳の仕事をスタートしたらいいか分からない」。
「翻訳者に必要な英語力はどのぐらいなのか」
「翻訳のトライアルはどういったものなのか」

今回は翻訳は未経験だけど「是非、翻訳をやってみたい」という方に、翻訳者としてキャリアをスタートする方法を教えます。

  

翻訳は未経験なら「実務翻訳」からキャリアをスタートさせよう

まず、最初にお伝えしておきます。翻訳の経験がなくても翻訳者にはなれます

だって、だれでも最初は未経験からスタートしているからです。

しかし実際にどうやってスタートしたらいいのでしょうか?

私も最初は全くわかりませんでした。

簡単に言うと翻訳といっても大きく分けて2つあります。「実務翻訳」と「出版翻訳」です。


実務翻訳とは、医療、特許、IT、法律などの分野やビジネス関連の資料を翻訳します。

一方、出版翻訳は、出版された本を翻訳するというものです。

 

翻訳が未経験の場合は、「実務翻訳」から始め、興味があれば「出版翻訳」もやってみるというスタイルがいいと思います。

ちなみに私は「実務翻訳」からスタートして、ずっとこの分野でやってきました。

そして、今後もこの分野が好きなので継続していきたいと思っています。

実務翻訳と出版翻訳の収入

実務翻訳と出版翻訳では、実務翻訳の方が安定した収入を得られます。

その理由の1つは「出版翻訳は既にベテラン翻訳者さんが多数いて、その方々に仕事の大半が依頼される」からです。つまり、出版翻訳は狭き門です。

実際の額面で言うと、

 

実務翻訳は年収300~700万円です。

売れっ子翻訳者になると1000万円プレイヤーもいるようですが、ごく稀です。

一方、出版翻訳は0~数千万円と幅広いです。

翻訳した本が大ヒットして印税が入ってきたら、印税生活が出来るかもしれません。そういう意味では、夢のある職業といえますね。

 翻訳未経験からのスタート裏技 派遣の「急募」をねらう

翻訳者として未経験からのスタートする場合は、実務翻訳でかつ企業内に常駐する形式が1番入りやすいと思います。

その理由は、未経験でもOKという案件がちらほら見られるからです。

また、それ以外にたまに見られるのが「急募」案件です。


「急募」案件は企業側が「即日からでもスタートできる人」を探しています。

そのため、余裕を持って人材を探している企業よりも敷居が低いです。

採用する企業の中には恐らく、下のように考えているところもあると思います。

「トライアウト受けてもらって、よほど出来が悪くなければ、たとえ合格点に足していなかったとしてもとりあえず入ってもらおう。そして、入ってから徐々に覚えてもらえばOK」

私の場合、「急募」案件に応募して、面接もトライアルもなしで書類だけで判断したのです。そして、「じゃあ、明日から来てね。」と言って頂いた企業もありました。

これは、稀なケースかもしれませんが、実際にそういう企業もあります。

だから、翻訳未経験の方にとっても、ハードルが若干低くて、スタートしやすい案件だと思います。

もし、気になる仕事があったら自分がすべての条件を満たしていなくても、思い切って応募してみてください。

翻訳者は通訳者ほど単語を知らなくても大丈夫

翻訳者は通訳者と違い、作業中に1人でインターネットで単語や専門用語を検索ができます。そして、通訳のように瞬時に訳さなければいけないというわけではありません。

 じっくり考えながら文脈から意味を読み取って、適切な訳出をしていきます。

そのため、通訳者ほど多くの単語を覚えている必要はありません。

Google翻訳や、その他の辞書サイトを利用できるので、通訳者と比べると必要な単語数は少ないです。


しかし、通訳者と同じようにリスニングをしたり、普段から通訳の練習をしておくと翻訳のスピードは格段に速くなります。

やはり、翻訳は「正確性」と「スピード」が大切です。そのため、余裕があったら通訳の練習もしておくと大きな力になります。

私が過去に働いていた現場では、通訳を長年やっていたけど、家庭の事情で通訳をしなくなり、翻訳者になった方がいました。

その方は元通訳者だったので、翻訳のスピードがとても早かったのを覚えています。

 

翻訳が未経験でもOKな仕事が見つかる派遣サイト

企業に派遣社員や契約社員として常駐するスタイルを希望する場合は、en派遣をチェックしてみてください。

 たまに、翻訳未経験OKという仕事が出ています。

翻訳の仕事に応募すると必ず必要なトライアル

次に翻訳者の仕事に応募すると、必ずといっていいほど「トライアル」という翻訳スキルをチェックするテストを受けなければなりません。

やはりここが1番緊張します。

トライアルのスタイルは様企業によって様々です。

私は在宅で翻訳をするよりも、企業に常駐して1つのプロジェクトや社員の方々と協力して仕事を進めていくことが好きなので、ずっと常駐で就業しています。

そのため、ここでは常駐の際のトライアルの順番についてご説明します。


応募したい仕事にエントリー

翻訳者を募集している通・翻訳の派遣会社で登録


登録の場で翻訳トライアルを受ける

 

これが一般的な流れだと思いますが、派遣会社によってはメールで翻訳の問題を送ってきます。その後、家で翻訳して派遣会社に返信するという場合もあります。

翻訳トライアルでのチェックされる箇所とは以下と言われています。

(これはあくまで、私の個人的な推測ですのでご了承ください。)

  • 誤字、脱字
  • タイポ
  • 訳抜け(訳し忘れ)
  • スペースの有無
  • 原文に書いてないことを訳しているか


翻訳のトライアルは、ものすごく細かいところを見られます。

そして意図的に間違えやすい箇所や、ひっかけ問題のような文章が出題されることがあります。派遣会社側は、応募者がそこをどう切り抜けるかを見ています。

まとめ

どうでしたか?
「留学経験がないけど、これまで一生懸命勉強してきた英語で食べていきたい」という方は是非この記事を参考にしてみてください。

そして、少しでも翻訳者としてデビューできることを応援しています。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

英語の発音記号に悩むな!発音記号が要らない2つの理由と状態のコツ

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こんにちは。現役 IT 翻訳者のネコ1000%です。


英会話スクールで講師から「英語の発音を早く伸ばしたいなら、発音記号を思えたほうがいいですよ」と教えられていませんか?

また、ママ友と「〇〇さんの旦那さんって、外資系に勤めてて英語が凄くキレイでカッコいいよね~」なんて話していませんか?


たしかに英語の発音は上手なほうが、英語を聞くほうにとっては聞きやすいです。
しかし、ネイティブ並みの発音が出来なくても、英語の発音記号が読めなくても、「英語で世界中の人とコミュニケーション」は取れます。

 

TOEIC990点や英検一級を持っている人のブログを読んで「やっぱり英語の発音記号が読めないと駄目なのか・・・。」などとは思わないで下さい。


発音記号のことで頭が一杯になって、「英語が嫌い」になったら元もこもありません。
大丈夫です!発音記号は読めなくても英語の発音は上達します。

 

むしろ発音記号が苦手な人は一切勉強しない方が、発音が上達するのは早いかもしれません。その理由と発音が上達する2つのコツを教えます。

 

【発音記号がいらない理由1】ネイティブは発音記号どおりに話さない

発音記号がいらない1つ目の理由は、英語ネイティブが必ずしも発音記号どおりに発音しているわけではないからです。 

当然、英語にも国や地域によって訛りがあります。
英語ネイティブは発音記号を、子供のころに学校で習いません。

 

そのため、ネイティブに「発音記号を教えて」なんて言っても、ちんぷんかんぷんでなんのことかさっぱり伝わりません。(日本で英語を教えているネイティブならわかると思います。)

 

私たち日本人も、日本語の発音記号を小学校で勉強しませんよね。それと同じです。

 

発音記号どおりに発音できなくても、英語を流暢に話す人たちはたくさんいます。

ネイティブ以外の国の人たちです。例えばIT大国のインド。


彼らの英語はヒンドゥー語がベースになっているので、巻き舌でかつとても早く話す人が多いです。

そんな彼らの英語は日本人にとっては、とても聞きにくく、通訳者泣かせです。

 

しかし、ネイティブは彼らの英語を聞き取ってスムーズにコミニケーションをとっています。

また、インド人はまったく気負いせず、自分の英語の発音などはこれっぽっちも気にしていません。

 

彼らの英語は日本人にとって聞きにくいかもしれませんが、英語のレベルはとても高く、ネイティブレベルの英語力を持っている人たちが多くいます。


しかし、発音に関しては日本人の英語のほうがずっとシンプルで聴きやすいです。

私が日本人だからそう思うのかもしれませんが、とにかく「発音」に振り回されるのはもうやめましょう。

じつは英語のプロとして活躍されている通訳さん達も、全員が帰国子女というわけではなく、むしろ少数派です。

 

英語を聞いただけで日本人だとわかる発音をする方もいます。しかし、そういった通訳さん達の英語でも、企業の重要な会議で通じる英語を話すことができるわけです。

 

余談ですが、以前、私は50人以上のインド人エンジニアが参加する大きなITプロジェクトで通翻訳をしました。

 

最初はインド英語を聞き取れず、すごく苦労しました。

 

おそらく聞き取れるようになるまで、1ヵ月くらいかかったと思います。しかし、聞き取れるようになりインド人エンジニアと仲良くなってくると、インド英語が心地よくなってきました。

 

最終的にはアメリカ英語やイギリス英語ではなく、インド英語を一番身近に感じるようになりました。人間は時間と共に順応できるものですね。

【発音記号がいらない理由2】英語の発音は勝手に上手くなる

2つ目の理由は、英語は真似をしていれば勝手に発音を覚えるからです。

 

英語の練習法にシャドーイングという「聞いた音を真似して話す」いわゆる「かえるの歌」の要領で行う勉強法があります。

 

この方法を毎日10分だけでもいいので集中して継続していくと、勝手に英語の発音が上手くなります。しかし、すべての発音が上手くなるというのには時間がかかるのでコツコツ積み重ねていく必要があります。

 

また、ネイティブの子供は発音記号など使わずに、親が話しているのを聞き言葉を習得します。そして同じように発音できるようになります。

 

大人になっても要領は同じです。もちろん子供と同じスピードで柔軟に吸収し上達することはできませんが、継続は力なりで積み上げていくと上達が早くなります。

【英語の発音上達のコツ1】 ハリウッドスターの台詞を真似る

次に発音が上手くなるコツを教えますね。

 

シャドーイングはもちろん大事ですが、それに加えて自分の好きなハリウッドスターの映画やインタビューを聞いて真似をすると上達がさらに加速します。

 

自分の好きな映画のワンシーンを真似しても良いでしょうし、そのセリフだけを真似するだけでも多くの発音を身に付けることができます。

 

もし、この練習法をするのであればBBCやCNNといったニュース素材は使わないでください。ニュースのアンカーたちは、短時間に多くの情報を視聴者に伝えるため早口で話します。

ネイティブじゃない私たち日本人にとっては早すぎて苦痛にしかなりません。
それでも、もしチャレンジしてみたいという方がいれば、だいぶ慣れてきた後にやってみるといいと思います。

【英語の発音上達のコツ2】英語Podcastで発音上達

上でお伝えしたシャドーイング練習用のおすすめアプリがあります。

 

BBC 6 Minute English」です。

 

このPodcast の良いところは、内容が会話形式で比較的簡単なところです。そして、6分間しかないのでシャドーイングをするにはちょうどいい長さの教材です。


さらにウェブサイトでは、BBC 6 Minute English の会話が英文で書かれたトランスクリプトも手に入るので、その英文を見ながらシャドーイングをするのもさらに発音上達を助けてくれます。

 

英語発音の練習ツール  アレクサ

 

最後に紹介するのは、アマゾンから発売されているスマートスピーカーのアレクサです。

 

アレクサは英語の設定にしておくと英語で話しかけてくれますし、こちらがきちんと英語で話しかけないと理解してくれません。

 

ただ、アレクサはあくまでスマートスピーカーなので、会話の練習相手にはなりませんきれいな英語の発音を確認するという意味では役に立つと思います。


さらにリスニング教材としても便利です。ニュースのヘッドラインや何か知りたいときに質問すると英語で答えてくれます。

 

ただ残念なのはトランスクリプトがないのでわからなかった部分を目で確認することができない点です。

発音記号よりも文法と単語が大切

最後に発音記号を覚えるよりも文法をしっかりと固めましょう。
熟語や単語を使えるよう繰り返し練習する方が英語の上達には役立ちます。

やはり何事も基礎固めが1番重要です。

まとめ

どうでしたか。
今回は英語の発音記号は要らないという内容でした。ですが、発音記号が読めるにこしたことはありません。読めたほうがいいことは事実です。

しかし発音記号が読めなくても、今日紹介した練習法で英語を身に付けると、十分にネイティブだけでなく世界で伝わる英語を話せるようになります。

もし、発音記号に悩んでいたらもったい無いので、発音記号は一回横に置いておきましょう。

Duo 3.0 TOEIC900点レベルの使える表現満載 英語が喋れるようになると評判のバイブル!

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TOEICで700~800点の壁を越えたい人におススメです!

英語を勉強していると単語、文法、リスニングに集中しがちですよね。

そのためか、日本人は、「英語でのコミニケーションが苦手だ」と言われています。

また、そう思っている方も多いのではないでしょうか。

そんな状況を一変させる1冊の良書があります。Duo 3.0という本です。

この本はとても有名で、277万部以上売れているそうなので、既にご存知の方もいるかと思いますが、改めてこの本の効果的な使い方と以下のメリットをご紹介します。

  • Duo 3.0で英会話力が飛躍的にアップ
  • Duo 3.0でTOEICの単語は全て分った

Duo 3.0 の効果を高める、すきま時間を使って英文を覚える「ながら暗記」

まず、1番の効果的な使い方は「ながら暗記」です。

つまり、何かをしながら念仏のようにぶつぶつと英文を覚えます。

1日に10も20も覚える必要はありません。1つで充分です。

なぜなら、本書の英文には1文の中に2つも、3つも使える表現が含まれているからです。

また、英語学習は毎日継続していくことが大切です。

せっかく英語を勉強しようという気になっても、自分のキャパを超えた量の勉強を自分に課してしまうと、やる気がなくなってしまいます。

それではもったいないので、1日1文、調子の良い時は2文、3文と増やしていっていいと思います。

このDuo3.0は 560の英文、日本語、関連する英単語の解説という構成です。

そのため、例えば、少しずつすきま時間を見つけて、トイレの中や通勤・通学で駅に向かうとき、または電車の中でもぶつぶつと何も考えずにただ暗記するだけでいいです。

そして、これを仮に1ヵ月続けたとすると30の英文を覚えることができます。

覚える英文の数は30ですが、1文の中に2~3つの英単語や熟語が入っていることを考えると、少なくとも60~90の表現を覚えることができます。

しかも、わざわざ自分で意味を調べたりしなくても、きちんと解説が載っているので英単語の意味を調べる時間もはぶけます。

Duo 3.0 の音源をスマホにいれて聞こう!

次に、覚えた英文を忘れないようにするため、付属のCDをスマホにダウンロードしましょう。

そうすると、自分の覚えた英文が自動的に日本語と英語の両方で流れてきます。

その英語を聞いてシャドーイングをしてもいいです。

日本語を聞いて、すぐに英文を言うという練習も大変有効です。これは簡単な通訳の練習にもなります。

さらにスマホに入れておけば、どこに行く時でも勉強ができます。

また、ちょっとやる気がしない日はただ単に聞き流すだけでもいいと思います。

英語は常に触れていることが大事ですので、1日5分でも10分でも良いのでこれをただ聞き流すというのもありです。

Duo 3.0で実際に1ヶ月でTOEIC 120点UPした

実際にDuo3.0を使った私の体験談をお話しします。

今から10年以上前になりますが、私がアメリカの大学を卒業して戻ってきてから、すぐにTOEICを受けました。

その時は800点ほどでした留学までして、そんな点数かと思うでしょうが、誰よりも私自身が一番ショックでした。

とても恥ずかしい点数ですが、自分では何が悪いのかわかりませんでした。

そんな時、通訳学校の先生からDuo3.0を勧められました。

そして1ヵ月かけてかなりの数の英文を覚えました。確か300~400文は覚えたと思います。

 

個人的に考えずに単調な暗記作業が苦にならないので、これだけ覚えることができたのだと思います。

そして、この作業を継続していくと、英文と日本文の構造の違いが感覚でわかるようになってきました。

さらに、自分の中で英語の表現力が付いていることも実感できました。

そして、1ヵ月後に再びTOEICを受けました。そのときに前回のTOEIC受験から120点アップして920点以上を獲得できました。

Duo 3.0 を使ってみた2つの変化

Duo 3.0 で英会話力が飛躍的にアップ

次に、実際にDuo3.0を使ってみて気付いた自分の変化についてお話しします。

1つ目の変化は「英会話力が飛躍的にアップ」しました。

Duo3.0を使う前も、それなりに自分が言いたい事は英語で伝えることができました。

しかし、いつも同じ表現ばかりを使っていて、自分でも「単調だなぁ」と思っていました。

そんな時に、Duo3.0の英文を覚えたことによって、1つの表現に対して複数の言い回しができるようになりました。

ちょっとシャレた表現や、なかなか自分では思いつかなかったような表現も言えるようになりました。そのお陰で、自分にもちょっとずつ自信がついてきました。

Duo 3.0のお陰でTOEICに出る単語はすべてわかった

次の変化は、「TOEICに出てきた単語が全てでわかる」ようになってました。

たしかにTOEICに出てくる単語は、英検やTOEFLと比べるとかなり簡単です。

ですが、それでも当時の私には分らない単語が、1つ、2つは出てきていました。

しかし、Duo3.0の文章をすべて覚えた後は、わからない単語がなくなってました

これには自分自身が1番驚きました。

まとめ

今回は英語学習者のバイブル?とも言えるようなDuo3.0を紹介しました。

Duo3.0は単語だけが掲載されているわけではなく、文章で覚えることができるので他の単語集よりも格段に覚えやすいと思います。

この文章を一つ一つ丁寧に覚えて、仮に100文を覚えて、すらすら言えるようになったとします。そうすると、それだけでも自分の英語力が伸びていることを実感できると思います。

ぜひお試しください!

TOEIC 900点オーバー保持者が、ほぼ無料でTOEIC高得点をとる方法を教えます

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今回の記事は「600~700点は毎回とれるけど、800~900点以上をなかなか叩き出せない」と悩んでいる、40~50代のサラリーマンにはもってこいの勉強法を教えます。

他の記事でも書きましたが、約4割の企業が転職、就職において、TOEICを要件と考えています。逆に言うと、高得点が取れれば大きなアピールポイントになります!


たとえ英語が好きでない人でも、会社からノルマの様に「TOEIC 700点以上が必要だ」と言われている人もいるのではないでしょうか?

この点をとらなければ上司にどやされる。

または査定に響くと心配している人もいるかもしれません。

特に、4
0代、50代になると英語を勉強し直すのはとても大変です。

おそらくこの年代の方々は、中学校から英語が義務教育としてスタートした世代です。

そして、文法から習い始めて、分らないところが多くて英語が苦手になった人も、少なからずいると思います。

この年代の方々は、若い頃のように無理が効かないようになってきています。

私もアラフォーなのでよくわかります。

そんな状況だからこそ、TOEICを効率よく、しかも、あまりお金をかけずに高得点を狙う方法を教えます。

(大前提として、日々の積み重ねが最も重要です。あくまで、この記事では日々の積み重ねをある程度やったことをベースに書いています。)

 

ステップ1 過去問のリスニング聞いて、効率的にきく

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中高年になると、英語だけを勉強していれば良いわけではありませんよね。会社でそれなりの立場になったり、部下を何人も抱えていたり場合もあると思います。

そのため、時間とお金をかけずに良いTOEICの点を上げる必要があります。

それにはやはり「過去問を解く」ことです。

過去問を解くことで次のようなメリットがあります。

  • TOEICの問題形式に慣れる
  • TOEICの問題の難易度を知ることができる
  • TOEICの問題を読むスピーカーの声に慣れる

メリット1 TOEICの問題形式に慣れる

問題形式に慣れることで、時間配分が分かるようになります。

さらに、

最初のパートはどのぐらいの時間でとけば良いのか」

先回りして問題をある程度読んでおく必要がある」

どの程度までだったら先読みできるのか」などを肌で感じとることができます。


普段、単語を覚えたり、文法に見直すといった基礎力をつけるのはとても大切です。

それは、アスリートにとっての筋トレみたいなものです。

筋トレだけやっていても、試合でよい記録を出せるわけではありません。

やはり、普段から本番を想定した練習が必要です。

TOEICも同じです。基礎力をつけるだけでは、TOEIC高得点には遠回りです。

TOEICだけではありませんが、世の中のテストといわれるものの多くは、形式が決まっています。

だからこそ、パターンにはめてひたすら過去問を解くことで、短期間で点数を伸ばすことが期待できます。

メリット2 問題の難易度が分かる

TOEICは最初は簡単な問題が出て、すこしづつ難易度が上がっていきます。

自分がかんたんに解けるパートと、難しいと感じるパートをきちんと把握する必要があります。
苦手なパートを洗い出したら、後はそのパートを何度も繰り返し練習します。

たとえリスニングが苦手でも、過去問の答えを見て出題される箇所を確認すればリスニングパートの「聞くべき」ポイントをつかめるようになります。

そうすることで、ある程度あてずっぽうでも正解率が上がります。

メリット3 本番のテストと同じスピーカーの声に慣れる

これによって、本番でも聞きなれた声を聞いて、問題に答えるだけでOKです。

スピーカーの声に慣れておくと、本番のテストのリスニングでスピーカーがまるで自分を応援してくれているかのように感じます。

本番は落ち着いて臨むことが大切ですですので、聞きなれた声で問題を解けるのは大きなメリットです。

ステップ2  リーディングセクションは制限時間以内に解くこと

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次にリーディングセクションの対策です。

TOEICのリーディングセクションは問題数が膨大です。

そして、「制限時間内に終わらなかった」なんてことはよくある話です。

しかし、高得点を狙うにはやはり最後までき終えなければなりません。

そこで、過去問を解きながら、簡単に解けるパートは制限時間を決めて解くようにします。

次に後半の長いリーディングセクションについてです。

後半のセクションは、先に問題文を読んで関連するワード探しながら本文を読んでいきます。

そして、関連するワードが出てきたらその箇所を落ち着いて読みます。

練習では、この時も必ずストップウォッチで時間を計りながら解いてください。

TOEICはとにかく時間との戦いです。

ステップ3  TOEICの過去問以外はやらない

そして最後の対策は、TOEICの過去問以外はやらないことです。

もちろん、つねひごろ英単語覚えたり、文法勉強したりする事は大事です。

しかし、このような勉強は日々コツコツと積み重ねていかなければ身に付かないものです。

TOEICの過去問を徹底的に解いて慣れていくことの方が、短期間で高得点を取るには近道だと思います。

ただ、過去問を解くにも英語が全く読めないとか、単語がわからないという場合は過去問をやる前にやはり基礎となる英単語と英文法を復習するしかありません。

まとめ

いかがでしたでしょうか
TOEICに悩まされないでください。あくまでフォーマットの決まったテストです。

「600点くらいは取れるけど、800~900点以上をなかなか叩き出せない」という方は、とにかく過去問を繰り返しやってみてください。

個人的にはこれが1番短期間で効率よく高得点を取る方法だと思います。

参考になれば幸いです。

AI翻訳は人間を超える?翻訳の未来をひもとく

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現役翻訳者のネコ1000%です。

最近、「AI (人工知能)」という言葉を聞くようになってきました。新聞やニュース、広告などにもたびたび登場する言葉です。

1番身近なAIというと、iPhoneのSiriではないでしょうか。

Siriはユーザが話しかけると、それに応じて音声で必要な情報を調べてくれます。

それ以外にも音楽をかけたり、電話帳に登録している友人に電話をかけたりもしてくれます。

実は2010年代後半は「人工知能の第3次ブーム」と呼ばれており、AIの研究・開発が世界中で加速しています。

総務省の発表によると、「就労者の47%が代替できる可能性の高い職業に従事している」とのことです。

そして、AI翻訳はすでにGoogle翻訳や74ヶ国語対応の翻訳機ポケトークなどの開発が進み、かなり高い精度の翻訳が可能になってきています。

このまま進化していくと「翻訳者は仕事がなくなってしまうのではないか」ということも聞かれます。今回はこの点について書きます。

 

AI翻訳の登場で変わる翻訳の未来

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まず翻訳の未来についてです。優れた翻訳機が登場しています。

かんたんな日常会話であれば、翻訳機を使ってほぼ完璧に訳せます。

ビジネスにおいても、ある程度シンプルな内容であればほぼ正確に訳せます。

翻訳機の質は下の記事をご覧ください。
知り合いの翻訳者によると、「翻訳業界ではAI翻訳が徐々に現場に入ってきている」ようです。特に、一見むずかしく思われる法律や特許関係の分野です。

なぜこの分野にAI翻訳が浸透してきているのでしょうか?

それは、法律や特許の文章はあるていど形式や使われる用語も決まっているからです。

もちろん、まだまだAI翻訳だけで特許分野の翻訳を完ぺきに出来るわけではありません。これからも改良の余地はあります。

たいていの場合、最初の翻訳(下訳)はAIで翻訳します。その後、人間の翻訳者が少しずつ文章をチェックして不自然な訳がないかを見ながら修正します。

ただ、特許の分野でもこの手法が100%というわけではありません。

人間の翻訳者の役割が多様になる

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これはあくまで個人的な予想ですが、今後、AI翻訳はさらに精度が上がります。

それに応じて、人間の翻訳者の働き方も大きく変わると思います。

以下の点が主な変化のポイントになると思います。

 

  • 今まで以上に質の高い翻訳
  • 構成や編集チェックの能力が求められる
  • 企業に常駐する翻訳者の場合、周りの従業員とのコミニケーション能力や交渉能力も求められる(これはすでに、多くの現場で必要です。)

つまり、将来は翻訳者も翻訳だけ出来ればいいわけではなくなると思います。

当然、質の高い翻訳は求められます。それはいつの時代でも同じことです。

翻訳に限らずあらゆる仕事において、質の高いサービス・商品が求められるのは同じですよね。

高い質の翻訳以外にも、これからは翻訳者にも「柔軟性を持って現場の要望に答えていく」ことがよりいっそう必要になるでしょう。

Google翻訳の質が向上している

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10年ほど前にGoogle翻訳を使用したときは、不自然な翻訳も見られました。

しかし、ここ10年の間に不自然な訳はかなり減り、Google 翻訳の質は向上してきました。

ビックデータやAIが発展が主な理由です。

ほんの数年前までは、私もGoogle翻訳などの機械翻訳は使いませんでした。

それは、自分で翻訳した方が早くて正確だったからです。

しかし最近はGoogle翻訳を使うとかなり高い精度で翻訳してくれます。

そのため、個人的にはかなり助かっています。

AI翻訳の進歩により翻訳の仕事も減るのでは?と言われてますが、私はあまり心配していません。

もちろん翻訳の内容や、仕事の役割は変わっていくと思います。しかし、それは翻訳に限ったことではありません。

 

例えば電話の発展を見てみましょう。

電話をかける際、つい 40年ほど前までは電話をつなぐ、電話交換士が必要でした。

しかし、そのうちその職業も必要なくなりました。

それに代わって今度は、携帯電話やPHSが普及してきました。

そして2000年代に入るとスマートフォンが登場しました。

今ではSkype等の無料電話で世界のどこからでも電話できます。何時間話しても無料です。

しかも、今は1人が1台のスマホを持っている時代です。

世の中はどんどん進化し、そのスピードは増しています。

翻訳という職業でも柔軟性を持って対応すれば、失業せずに済むと考えています。

フリーランス翻訳者も柔軟性を持とう

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正直に言うと、フリーランス翻訳者だけで生活していくの、今よりも厳しい時代になると思います。

トップレベルのフリーランス翻訳者の年収が現在 700~800万円と言われています。

このレベルの人たちはほんの一握りです。

それ以外となると年収は経験や実力に応じて下がっていきます。

もちろん、そのトップ数パーセントを目指して、翻訳の勉強にまい進するのも、まったく悪いとは思いません。

ですが、考え方によっては、「インターネットを使って今まで庶民は得られなかった大きな富を構築できるチャンスだ」ともいえます。

2016年に安倍首相が「副業・兼業はオープンイノベーションや起業の手段としても有効であります」と述べています。

つまり終身雇用の時代は終わりが来たといえます。

そして、これからはこの時代は「自分で自分の身を立てていかなければならない時代」です。これは決して簡単なことではないと思います。

これは翻訳の業界においても同じです。

 

しかし、一般の会社員と比べてフリーランス翻訳者は時間の制約がゆるいです。

やりようによっては、自分の好きな時間に働き、好きな時間に休めます。

つまり、その間に副業をすることも可能です。

そして今はインターネットを使って様々な副業ができる時代です。

副業である程度の収入を確保できれば、後は少しずつでも翻訳を継続しながら翻訳者として食べていくことができます。

まとめ

いかがでしたか?

AI翻訳の進歩は止まりません。

いつの時代でも変化に対応するのは簡単なことではありません。

しかし、裏を返せば柔軟に対応できれば生き残っていけます。

そして、どうせなら楽しみながら変化に順応していきたいですね。さらに、順応することで自分の知らない可能性を広げられるかもしれません。

いまさら聞けない「TOEICって意味あるの?」 現役翻訳者が徹底検証!

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大手企業の海外支店や、外資系企業への転職などにはやっぱり英語が必要ですよね。

その時に一般的に1番知られているテストはTOEICだと思います。

また大学生は就職するために、英語が苦手な学生でもTOEICが必要だと考えている人が多くいるかもしれません。
しかし、それと同時にTOEICで900点以上をとったからといって「英語が話せない」「外国人とコミニケーションが取れない」と聞くこともあるのではないでしょうか。

せっかく勉強して苦労してTOEIC 800点、900点とってもそんな状況になるんだったら、意味ないんじゃないのかと思うかもしれません。

そんなギモンについて、TOEIC 900点以上を獲得した現役翻訳者がお話しいたします。

 

TOEICの意味

まず、「TOEICとは国際コミニケーション英語能力テスト(Test of English for Tnternational Communication)の頭文字をとったTOEICとは、英語を母語としない者を対象とした英語によるコミニケーション能力を検定するための試験である」と定義されています。

2016年のTOEIC受験者数は250万人以上だそうです。そのうち、ほとんどが日本人と韓国人が占めているといわれています。

また一説によると、日本人などのアジア人が北米の大学に進学するために必要なTOEFL(Test of English as a Foreign Language)というテストがあります。

このTOEFLが日本人などには難しすぎるため、このTOEICというテストが作られたとも言われています。(諸説あり)

つまり、「日本人及び韓国人にとって受けやすいテストだ」といえると思います。

TOEICは意義ある資格

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結論から言うと、特定の人にとっては「TOEICは意義のある資格だと思います。

ではどんな人にとってTOEICは意義があるかを説明します。

個人的な見解ですが、就職や転職を目的とするのであれば、TOEICの勉強は非常に有効だと思います。

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その理由として、「TOEICのスコアを昇進、昇格の要件にしていますか?」という質問を企業にしたところ、約40%の企業が「要件にしている」(16.6%)、「または要件にしていないが将来要件にしたい」(31.8%)と回答しています。(TOEIC 公式サイト参照)

この観点から見ると、就職したい企業によっては必要だといえます。

しかしそれ以外の学生や、転職活動をする人にとっては必要ないのでしょうか?

そんな事はないと思います。

TOEICはビジネス向けの英語で構成されているテストです。しかし、内容はそれほど難しくなく、「英語の処理速度を測るテスト」だと思います。

ですので、英語を学習する上ではとても有効なテストです。

また、TOEICは内容が比較的かんたんなので、TOEICに出てくる英語表現をくり返し練習し、覚えることで、自分の英会話力アップにとても役立つつテストです。

これは就職や転職を希望している人たちだけでなく、英語力を高めたい英語を勉強している全員に言えることです。その観点からもTOEICは意義のあるテストだと思います。

TOEIC950~990点は通訳者のエントリーレベル

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TOEIC何点あれば通訳者になれるのか?気になりませんか?

一般的にはTOEIC950点~990点というと高得点ですよね。どの企業の面接でも恥ずかしがらずに面接官に言えるレベルです。

しかし、通訳者としてはエントリーレベルです。つまり、通訳者は皆さんこのくらいの点数は取れる英語力をお持ちです。

また、通訳者といってもいろいろな種類があります。

他の記事(通訳者って稼げる職業なの?通訳タイプ別メリットデメリット)でも紹介した、社内通訳者、フリーランス通訳者のほかに、アテンド通訳というのもあります。

アテンド通訳は工場見学や展示会などの商談で対応する通訳のことです。

そして、新人通訳者がアテンド通訳を行うことが多いです。

一口に「通訳者」といっても、アテンド通訳から国際会議での会議通訳まで幅広い職業です。

ちょっと話はそれましたが、アテンド通訳を受けるレベルの通訳者でさえTOEICは900点台後半から満点を取れる能力がある人たちばかりです。

つまり、通訳者の面接ではTOEICが900点以上というのは最低ラインでしかありません。この点数を持っている事はあまりアピールポイントにならないと思います。

少なくとも、私がこれまで受けてきた企業の通訳面接では一回も「TOEIC900点以上もってるんだね。」などと言われたことはありませんでした。

当然ですが、TOEICの点数よりも通訳者にはじっさいの通訳スキル、経験、人柄が重視されます。

 

ちょっと余談ですが、通訳者を使い慣れていない企業では、「高い英語力を持っている人は通訳ができる」と思い違いされてしまうことがあります。

私が通訳スクールに通っているとき、このような思い違いにより、「通訳を任されたから通訳スクールに勉強にきた。」といっているクラスメートもいました。

しかし、通訳能力は特別な訓練を長年受けて初めて身に付く能力です。

TOEIC 990点を持っているから通訳ができるわけではありません。

もちろん簡単な日常会話の通訳であれば問題なく出来るかもしれません。

しかし、専門的な会議の通訳、ましてや同時通訳となると専門のスクールでみっちりと時間をかけて勉強してスキルをみがくのが王道です。

翻訳者もTOEIC900点以上は持っている

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次に、では文章を訳す翻訳者どのぐらいのTOEICスコアを持っているのか気になりますよね?

仕事で翻訳者は英語を聞く・話すというチャンスは少ない、または無いかもしれません。しかし、基本的には高い英語力を有しているのも当然のことです。

そのため、TOEICスコアも900点以上持っている人が多いと思います。

ただ翻訳者にはTOEICの点数以上に、専門知識・背景知識が重要になってきます。

TOEICの点数が900点以上というのも、翻訳者にとってもあくまでスタートラインです。

また翻訳者にとって大切な能力の1つに、検索・調査能力があります。

これは通訳者にも共通した必要な能力ですが、どこまで1つの用語にこだわって検索するのかなども必要な要素になってきます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回はTOEICの意味について書きました。それ以外にも、英語のプロである通訳者や翻訳者はTOEICのレベルはどのぐらい持っているのかについてお伝えしました。

「TOEICって意味あるの?」と感じている方にとって、少しでも参考なれば嬉しいです。

【1人4役】翻訳者でも翻訳だけしていればいい時代は終わり???

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私は現在、IT開発プロジェクトで通・翻訳をしています。


最近、残業が多くて昨日は遅くまで働いたので疲れました。

残業の主な理由は大量の「翻訳」だけではありません。

現職では複数の役割をこなしています。

翻訳に関係する業務の中でも学ぶことも多いです。

そして、自分の向き、不向きを再度、確認する機会にもなりました。

 

それでは翻訳以外の役割をお伝えします。

 

翻訳以外の役目1  エディター

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翻訳者として就業していますが、様々なソフトウェアを使ってファイルの編集もします。

当たり前ですが、文字がきれいに表示されるか、フォントは正しいか、余計なスペースが入っていないか等をチェックして、ととのえます。 

翻訳以外の役目2 コーディネーター

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私は社内で翻訳しており、自分の部署には先輩の翻訳者と私の2名が常駐しています。

そして、多くの社員さんから翻訳依頼を頂くため、以下の「コーディネーション」が発生します。

  • 納期の調整
  • 参照資料、訳語の揺れがあった場合の確認
  • プロジェクトの進め方など

翻訳以外の役目3 チェッカー

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そして最後に「チェッカー」です。

自分たちの翻訳した文章を先輩とクロスチェックしたり、修正したりします。

この作業は他人の訳出を確認できて、自分の訳出をチェックしていただけるのでとても勉強になります。

翻訳者になる前のプロセスとして、チェッカーで経験をつんで、色々な訳者の表現を見れるのでとても勉強になります。

まとめ

今回は翻訳者に必要な役わりについて書きました。

最近の作業の割合は

 

翻訳3、編集2、コーディネーション1、チェック4

 

という感じです。


私は「翻訳」と「ファイルの編集」は好きですが、チェック作業の割合が増えてくると楽しんでばかりもいられません。

 

疲れが溜まってくるとなおさらです。

以前、翻訳会社の営業の人から「あるチェッカーさんは、自分は翻訳は向いてなくて一日中チャックしている方がいい」と言っている方もいると聞きました。

一日中となると、訳文のチェックだけをずーっと約8時間もするのです。

私は1時間もたつとだんだん集中力が切れてます。ランチの後などは眠気との戦いです。

そんなチェッカーさんの忍耐力と集中力の凄さに改めて感心させられました。

 

あまり中身の無い記事でしたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。