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英語の発音記号に悩むな!発音記号が要らない2つの理由と状態のコツ

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こんにちは。現役 IT 翻訳者のネコ1000%です。


英会話スクールで講師から「英語の発音を早く伸ばしたいなら、発音記号を思えたほうがいいですよ」と教えられていませんか?

また、ママ友と「〇〇さんの旦那さんって、外資系に勤めてて英語が凄くキレイでカッコいいよね~」なんて話していませんか?


たしかに英語の発音は上手なほうが、英語を聞くほうにとっては聞きやすいです。
しかし、ネイティブ並みの発音が出来なくても、英語の発音記号が読めなくても、「英語で世界中の人とコミュニケーション」は取れます。

 

TOEIC990点や英検一級を持っている人のブログを読んで「やっぱり英語の発音記号が読めないと駄目なのか・・・。」などとは思わないで下さい。


発音記号のことで頭が一杯になって、「英語が嫌い」になったら元もこもありません。
大丈夫です!発音記号は読めなくても英語の発音は上達します。

 

むしろ発音記号が苦手な人は一切勉強しない方が、発音が上達するのは早いかもしれません。その理由と発音が上達する2つのコツを教えます。

 

【発音記号がいらない理由1】ネイティブは発音記号どおりに話さない

発音記号がいらない1つ目の理由は、英語ネイティブが必ずしも発音記号どおりに発音しているわけではないからです。 

当然、英語にも国や地域によって訛りがあります。
英語ネイティブは発音記号を、子供のころに学校で習いません。

 

そのため、ネイティブに「発音記号を教えて」なんて言っても、ちんぷんかんぷんでなんのことかさっぱり伝わりません。(日本で英語を教えているネイティブならわかると思います。)

 

私たち日本人も、日本語の発音記号を小学校で勉強しませんよね。それと同じです。

 

発音記号どおりに発音できなくても、英語を流暢に話す人たちはたくさんいます。

ネイティブ以外の国の人たちです。例えばIT大国のインド。


彼らの英語はヒンドゥー語がベースになっているので、巻き舌でかつとても早く話す人が多いです。

そんな彼らの英語は日本人にとっては、とても聞きにくく、通訳者泣かせです。

 

しかし、ネイティブは彼らの英語を聞き取ってスムーズにコミニケーションをとっています。

また、インド人はまったく気負いせず、自分の英語の発音などはこれっぽっちも気にしていません。

 

彼らの英語は日本人にとって聞きにくいかもしれませんが、英語のレベルはとても高く、ネイティブレベルの英語力を持っている人たちが多くいます。


しかし、発音に関しては日本人の英語のほうがずっとシンプルで聴きやすいです。

私が日本人だからそう思うのかもしれませんが、とにかく「発音」に振り回されるのはもうやめましょう。

じつは英語のプロとして活躍されている通訳さん達も、全員が帰国子女というわけではなく、むしろ少数派です。

 

英語を聞いただけで日本人だとわかる発音をする方もいます。しかし、そういった通訳さん達の英語でも、企業の重要な会議で通じる英語を話すことができるわけです。

 

余談ですが、以前、私は50人以上のインド人エンジニアが参加する大きなITプロジェクトで通翻訳をしました。

 

最初はインド英語を聞き取れず、すごく苦労しました。

 

おそらく聞き取れるようになるまで、1ヵ月くらいかかったと思います。しかし、聞き取れるようになりインド人エンジニアと仲良くなってくると、インド英語が心地よくなってきました。

 

最終的にはアメリカ英語やイギリス英語ではなく、インド英語を一番身近に感じるようになりました。人間は時間と共に順応できるものですね。

【発音記号がいらない理由2】英語の発音は勝手に上手くなる

2つ目の理由は、英語は真似をしていれば勝手に発音を覚えるからです。

 

英語の練習法にシャドーイングという「聞いた音を真似して話す」いわゆる「かえるの歌」の要領で行う勉強法があります。

 

この方法を毎日10分だけでもいいので集中して継続していくと、勝手に英語の発音が上手くなります。しかし、すべての発音が上手くなるというのには時間がかかるのでコツコツ積み重ねていく必要があります。

 

また、ネイティブの子供は発音記号など使わずに、親が話しているのを聞き言葉を習得します。そして同じように発音できるようになります。

 

大人になっても要領は同じです。もちろん子供と同じスピードで柔軟に吸収し上達することはできませんが、継続は力なりで積み上げていくと上達が早くなります。

【英語の発音上達のコツ1】 ハリウッドスターの台詞を真似る

次に発音が上手くなるコツを教えますね。

 

シャドーイングはもちろん大事ですが、それに加えて自分の好きなハリウッドスターの映画やインタビューを聞いて真似をすると上達がさらに加速します。

 

自分の好きな映画のワンシーンを真似しても良いでしょうし、そのセリフだけを真似するだけでも多くの発音を身に付けることができます。

 

もし、この練習法をするのであればBBCやCNNといったニュース素材は使わないでください。ニュースのアンカーたちは、短時間に多くの情報を視聴者に伝えるため早口で話します。

ネイティブじゃない私たち日本人にとっては早すぎて苦痛にしかなりません。
それでも、もしチャレンジしてみたいという方がいれば、だいぶ慣れてきた後にやってみるといいと思います。

【英語の発音上達のコツ2】英語Podcastで発音上達

上でお伝えしたシャドーイング練習用のおすすめアプリがあります。

 

BBC 6 Minute English」です。

 

このPodcast の良いところは、内容が会話形式で比較的簡単なところです。そして、6分間しかないのでシャドーイングをするにはちょうどいい長さの教材です。


さらにウェブサイトでは、BBC 6 Minute English の会話が英文で書かれたトランスクリプトも手に入るので、その英文を見ながらシャドーイングをするのもさらに発音上達を助けてくれます。

 

英語発音の練習ツール  アレクサ

 

最後に紹介するのは、アマゾンから発売されているスマートスピーカーのアレクサです。

 

アレクサは英語の設定にしておくと英語で話しかけてくれますし、こちらがきちんと英語で話しかけないと理解してくれません。

 

ただ、アレクサはあくまでスマートスピーカーなので、会話の練習相手にはなりませんきれいな英語の発音を確認するという意味では役に立つと思います。


さらにリスニング教材としても便利です。ニュースのヘッドラインや何か知りたいときに質問すると英語で答えてくれます。

 

ただ残念なのはトランスクリプトがないのでわからなかった部分を目で確認することができない点です。

発音記号よりも文法と単語が大切

最後に発音記号を覚えるよりも文法をしっかりと固めましょう。
熟語や単語を使えるよう繰り返し練習する方が英語の上達には役立ちます。

やはり何事も基礎固めが1番重要です。

まとめ

どうでしたか。
今回は英語の発音記号は要らないという内容でした。ですが、発音記号が読めるにこしたことはありません。読めたほうがいいことは事実です。

しかし発音記号が読めなくても、今日紹介した練習法で英語を身に付けると、十分にネイティブだけでなく世界で伝わる英語を話せるようになります。

もし、発音記号に悩んでいたらもったい無いので、発音記号は一回横に置いておきましょう。